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「Webマーケティングはやめとけ」は本当か?

「Webマーケティングはやめとけ」は本当か?
Webマーケティング業界に転職しようと思っているのですが、ネットで検索すると「Webマーケティングはやめとけ」と出てくるので不安です。

Webマーケティング業界に興味を持ってネットで検索したり、周囲の人に相談したりすると「やめとけ」「しんどい」と言われることも多いようです。

未経験からWebマーケティング業界に転職した私としては、当てはまるケースと当てはまらないケースがあります。

あなたの性格や得意不得意とWebマーケティング業界の性質が合わないと、辛くてしんどい目に遭うことでしょう。しかし、あなたの性格や得意不得意とWebマーケティング業界の性質が合えば、Webマーケターはあなたにとっての天職になり得ます。

本記事では未経験からWebマーケティング業界に飛び込み、優秀な多くのWebマーケターを見てきた現役Webマーケターの私が、「Webマーケティングはやめとけ」という声に対する見解と意見を述べたいと思います。

本記事の内容
  • 「Webマーケティングはやめとけ」と言われてしまう要因
  • Webマーケティングは避けたほうが良い人の特徴
  • Webマーケティング業界で働くメリット・魅力
  • 私がWebマーケティング業界に転職してよかったこと
目次

Webマーケティングは「やめとけ」と言われる7つの理由

私が考える「Webマーケティングやめとけ」と言われてしまう理由はこちらです。

Webマーケティングは「やめとけ」と言われる理由
  • 常に数字や具体的な成果を求められる
  • 幅広いスキルが求められる
  • 変化が早く常に勉強が必要
  • 地味な作業が多い
  • 人材が多様でコミュニケーションが難しい
  • 労働時間が長くなりがち
  • 歴が浅いと薄給なことが多い

常に数字や具体的な成果を求められる

Webマーケティングの成果は数字で明確に示されることが多いです。

Webマーケティングの成果とみなされるもの(一例)
  • 売上・粗利
  • CPA・ROAS
  • コンバージョン数・新規獲得顧客数
  • PV数・UU数
  • CVR(コンバージョン率)、CTR(クリック率)
  • SEOの順位

これらは全て数字で表現されるので、先月比・前年比でどれくらい伸びたのか、目標は達成したのかしてないのか、が明確にわかります。

そのため、他の業界や職種と比較すると、過程よりも成果が重視されやすい傾向にあります。同じ「マーケティング」でも「Webではないマーケティング」であるTVCMや新聞広告などは明確に成果が出ないこともあり、大きく評価基準が異なります。

良い成果が出ている間は問題はありませんが、成果が出ない期間が続くとクライアントや上司から信頼を失い、詰められてハードワークが続いたり、社内での評価が上がらず昇進や昇給がされないといったことが発生し得ます。

常に数字や具体的な成果を出すことへのプレッシャーが強いことが「やめとけ」と言われてしまう一因と言えると思います。

幅広いスキルが求められる

Webマーケティングで大きな成果を出すには幅広い知識やスキルが求められるます。

  • TwitterやInstagram、SNS広告などの知識・スキル
  • YouTubeやTiktokなどの動画マーケティングの知識・スキル
  • リスティング広告やSEOなどの検索エンジンマーケティングの知識・スキル
  • 施策実行のためのHTMLやサーバーなどのWeb制作・技術関連の知識
  • 周囲を巻き込んで施策を実行するためのディレクションスキル、コミュニケーションスキル
  • 組織のPL(損益計算書)にコミットするための基本的な会計知識
  • 業界や顧客の理解

など、幅広い知識が求められます。

そのため、勉強が大変なため休日も自己学習に追われたり、専門外の業務もこなす必要があって長時間労働になりがちなため、「やめとけ」と言われてしまうことがあります。

変化が早く常に勉強が必要

先述の通り、Webマーケターには幅広いスキルが求められるのと同時に、Webやデジタルの業界は常に進歩していて、技術やトレンドの移り変わりが非常に早く、新しい仕組みやトレンドを素早く取り入れることが重視されます。

長らく一般的だった方法でも、半年後には全く使えくなってしまった、といったこともよくあります。

そのため、Webマーケターは常に勉強することが求められ、一度頑張って習得した知識やスキルが使えなくなってしまう恐れがあり、キャリアアップの観点から「やめとけ」と言われてしまうことがあります。

地味な作業が多い

Webマーケティングに華やかなイメージを持っている人も多いかもしれませんが、仕事の大半は地味な作業で占められています。

  • 数値集計・分析・検証
  • レポート作成
  • 記事の内容確認、ファクトチェック
  • 外注企業・フリーランスの発注業務・管理
  • 社内プレゼン資料作成

など、1日中エクセルやワードで事務作業を行ったり、パワーポイントで資料作成、なんてことも日常茶飯事です。

Webマーケティングの仕事は非常に地味で泥臭い作業も多いですが、1つ1つがマーケティングの成果につながる要素であるため常に思考を巡らせながら作業を行う必要があり、精神的・肉体的にハードな仕事になりがちです。

特に地味な作業が苦手な人や、アウトドア志向・行動的な人なひとは「やめとけ」と言われがちです。

人材が多様でコミュニケーションが難しい

Webマーケティングは様々な業界や職種と関わる仕事であり、比較的未経験者にも扉が開かれている業界でもあるので、人材のレベルやタイプの幅が広く、多種多少な人材がいたり、多種多様な人材とコニュニケーションを取ることが多いです。

例えば、マーケティングのマネージャーやリーダーのようなポジションになると、記事を書いたり広告運用しているマーケティングの実務を行っている現場レベルの人から、経営者レベルの人まで、幅広いレベルの人とコミュニケーションが必要になります。この両者ではコミュニケーションのやり方や必要な知識が全く異なるため、マネージャーやリーダーになると両方に対応できる幅広いコミュニケーション能力が求められます。

カイト
経営者レベルの人とのコミュニケーションでは、Webマーケティングの投資対効果がどうなのか、いつ投資が回収ができるのか、など経営視点が求められます。一方で現場レベルの人とのコミュニケーションでは、細かいマーケティング施策や作業のやり方についてのアドバイスやサポートをしたり、モチベーション高く業務にと組んでもらうためのサポートなど、マネジメントや育成視点が求められます。

また、「Webマーケター」といってもTikTokやInstagramのような比較的新しいツール・媒体が得意な若い層もいれば、リスティング広告やSEOのような比較的古い媒体が得意な少し年齢高めな層もいます。

そのため「Webマーケティング業界の常識」のようなものが他の業界と比較すると通じづらいような印象があります。

自分の常識が相手の常識と考えてしまうと、コミュニケーションがうまくいきません。

これらのようなWebマーケティング業界特有のコミュニケーションの難しさが、時には「ブラック」な労働環境につながることがあるため、「やめとけ」と言われることがあります。

労働時間が長くなりがち

常に数字や成果を求められ、膨大な作業を実行しなくてはいけないため、労働時間が長くなりがちなことが「やめとけ」と言われる大きな要因ではないでしょうか。

特にSEOコンサルティングや広告代理店などの支援会社のWebマーケターは、常に膨大なクライアントタスクを抱えることになるので、残業時間や休日出勤が多くなりがちです。

歴が浅いと薄給なことが多い

先述の通り、Webマーケティング業界は比較的未経験者にも扉が開かれている業界のため、経験が浅く実績がない段階では給料や報酬が低いことが多いです。

特に大手ではないSEOコンサルティングや広告代理店などの支援会社のWebマーケターはその傾向が強いです。

Webマーケティングはやめておいたほうが良いのか

結論としては、「Webマーケティンはやめておいたほうがよい」と思うはなく、むしろ積極的におすすめしたいです。

上記のようなデメリットはたしかにある程度存在することは事実です。しかし、考え方によってはメリットになりえますし、デメリット以上のメリットが多数存在するからです。詳細は後ほど説明します。

ただ、次に紹介する「Webマーケティングに向いていない人」の特徴に当てはまる人は、慎重に考えたほうが良いかもしれません。

【やめとけ】Webマーケティングに転職して後悔する人・向いていない人

Webマーケティングに転職して後悔する人、向いていない人の特徴を紹介します。

Webマーケティングに向いていない人の特徴
  • 何事も勘と勢いで決めたい
  • 勉強が嫌い
  • 同じ業務を続けたい、変化が嫌い
  • 細かな指示や正解をすぐに求める
  • 細かい地道な作業が苦手
  • 失敗が怖くて行動に移せない
  • 過度な完璧主義
  • 人とのコミュニケーションが嫌い・苦手

Webマーケティング業界で働く4つのメリット・魅力

ここまではWebマーケティングについてのネガティブな情報ばかり紹介しましたが、ここではWebマーケティングのメリットや魅力について

Webマーケティング業界のメリット・魅力
  • 将来性がある
  • 働き方が自由
  • 得意や個性を活かしやすい多様性がある
  • 副業や独立がしやすい

将来性がある

Webマーケティングには将来性があります。下記の2つのグラフを御覧ください。

出典:電通 2021年 日本の広告費
出典:電通報 「2021年 日本の広告費」解説-広告市場は大きく回復。インターネット広告費がマスコミ四媒体の総計を初めて上回る

インターネット広告媒体費は毎年10~20%前後増加しています。

対して、テレビや新聞などのマスコミ媒体の広告費は年々下がり続けており、2021年にはインターネット広告媒体費がマスコミ広告媒体費をはじめて上回りました。

この流れは今後も続きます。社会のデジタル化が進む中で、企業はインターネット広告への投資強化のみならず、Webマーケティングへの投資を強化の流れもますます強くなっていくでしょう。

その流れに伴って、Webマーケティング人材の需要や重要性は益々大きくなります。特に実力や実績のあるWebマーケターは今現在でも多くの企業から引く手数多ですが、今後はその流れはより加速すると思われます。

働き方が自由

Webマーケティング業界は、銀行やインフラ、メーカーなどの業界と比較して、働き方が自由なことが多いです。

もちろん会社によってルールは異なりますが、業界全体としては働き方の自由度は高いように思います。

「社外の人と会うことが少ない」「パソコンがあれば仕事ができる」と言ったWebマーケティングの仕事の特徴故に、出社時の服装・髪型が自由であったり、リモート勤務・在宅勤務制度、フレックスタイム制が充実しているなど、働き方が自由であることは大きなメリットと言えるでしょう。

カイト
スーツが嫌いな私にとってはこの業界以外の働き方は最早受け入れがたいですね!

得意や個性を活かしやすい多様性がある

先述の通り、Webマーケティング業界は多種多少な人材がいますし、仕事の内容も多種多様です。同じ「Webマーケティング業界」にいる人間同士であっても、持っている知識やスキル、常識が全く異なることはよくあります。

言い換えると、どんな人であっても自分の得意や個性を活かせる仕事や環境を見つけることができます。どんな人でも受け入れる余地を持ちあわせる「包容力」がWebマーケティングという仕事の魅力の1つです。

副業や独立がしやすい

Webマーケティングはパソコン1つあればできる仕事が多いので、会社の業務の中で身につけた知識やスキルを使って、副業したり独立する人も多いです。

Webマーケティング業界では相応の実績が求められますが副業やフリーランスの人材募集も豊富にありますし、店舗や機械などの多額の初期投資が不要でほぼ0で始められるのが魅力です。

カイト
私の周りにも自分のスキルを活かして副業や独立している人が非常に多いです。

私が未経験からWebマーケティング業界に転職してよかったこと

ここでは私が「未経験からWebマーケティング業界に転職してよかったこと」をご紹介します。

Webマーケティング業界のメリット・魅力
  • 伸びている業界なので、業界や会社の成長が感じられる
  • 年功序列ではなく成果主義・能力主義
  • 服装が自由で作業環境も充実している
  • 転職しやすい
  • 副業や独立できるスキルが身につく

伸びている業界なので、業界や会社の成長が感じられる

Webマーケティング業界は業界として市場が伸びていることもあり、ベンチャー企業や成長企業が多く、業界や会社の成長が感じやすい業界です。

Webマーケティング業界に転職する前は、大企業に居たこともあり大きな組織の歯車の1つでしかなく、自分の仕事の成果で会社が成長しているという実感を得たり、業界や会社の成長を感じるというような事はありませんでした。

しかし、Webマーケティング業界に転職してから、社員が数名~十数名程度の小さい会社だったこともあり、自分の仕事の成果で会社が成長しているという実感を得る事がたくさんあります。

年々社員数が増えたり、それに伴ってオフィスが段々と立派になったり、扱えるマーケティング予算が大きくなったり、20代でいきなり部門責任者を任されたりと、すでに成熟している大企業では味わえないような経験ができます。

特に小規模なベンチャー企業のWebマーケターは、自分の成長が会社の成長と直結したり、自分の実力・実績以上の権限や責任を与えられることがあるなど、自分が成長できる環境が整っていますし、会社の成長を最前線で感じられる環境もあり、非常にハードな仕事ではありますが、チャレンジングな仕事をしたい人にとっては魅力的な仕事と言えます。

年功序列ではなく成果主義・能力主義

比較的新しい業界ということもあり、年功序列ではなく成果主義・能力主義を採用する企業が多いです。

若いからと言って何年も下積みや意味のない業務をやらされることはありません。大企業のように戦力になるまでに何年も待ってもらえるようなことはなく、早期に戦力化し成果を上げることを求められるので、ある意味厳しい業界でもあります。

成果を上げることができれば、部長、本部長、役員など大企業では早くても40代にならないと就くことができないようなポジションに、20代や30代で就くことができます。

未経験のうちは年収も低い傾向にありますが、成果を出せば1年で2倍、3倍になるようなこともザラにある業界です。

成果主義・能力主義は厳しい側面もありますが、年功序列の理不尽さを味わうことなく、会社から自分への評価に納得感を持って仕事ができる点に魅力に感じます。

服装が自由で作業環境も充実している

先述の通り、Webマーケティング業界は服装・髪型が自由なことが多いです。

また、作業環境や生産性への意識が高く、デュアルモニタ用のモニタや高スペックのパソコンが支給されたり、腰を痛めないようにアーロンチェアなどの高級オフィスチェアが支給される企業も多いです。

真夏でもスーツ&ネクタイ必須のような意味不明なルール、低スペックで頻繁に固まるパソコンで作業しなければならないなどのストレスがほとんどない環境で仕事できるのもWebマーケティング業界の魅力です。

転職しやすい

先述の通り、Webマーケティングの業界は市場規模も拡大しており、今後も継続的に拡大が見込める業界ですので、人材の需要は益々増えていきます。

ですから、ある程度の実績を出しているWebマーケターは引く手数多な状態ですし、転職は非常にし易いと言って良いでしょう。

私も1度Webマーケターとして転職していますし、それ以外にも何度か選考を受けたことがありますが、応募して途中辞退していない企業についてはほとんど内定を頂いていますし、想定以上のオファーを頂いたことも何度かあり、非常に転職しやすい業界と感じています。

副業や独立できるスキルが身につく

先述の通り、Webマーケティングはパソコン1つあればできる仕事が多いので、副業したり独立しやすい業界です。

業界によっては、どれだけ優秀な人でも副業や独立しようにも方法がなかったり、ハードルが高かったりします。

副業や独立という、人生における選択肢が増えるという点はWebマーケティングの魅力の1つです。

【まとめ】「Webマーケティングはやめとけ」を鵜呑みにせず自分で考えて判断しよう

「Webマーケティングはやめとけ」という噂について、未経験からWebマーケティング業界に転職した私の意見をご紹介しました。

Webマーケティングに限らず、どんな業界でもメリット・デメリット、人によって合う・合わないがあります。

この記事で紹介したWebマーケティング業界のメリットがご自身にとってはどのくらいメリットとなり得るか、Webマーケティング業界のデメリットは許容し得るか、ポジティブに捉え直すことはできそうか、といったことをご自身でよく考えていただいて、ご判断いただくと良いと思います。

その上で、「Webマーケティングはやっぱりやめておこう」という判断を下すのであれば、それは素晴らしいことです。しかし、他人の話や噂話を鵜呑みにして、せっかくのチャンスを逃すようなことだけは避けたいところです。

私にとって、Webマーケティングはハードだがそれ以上の見返りがある、チャレンジしがいのある仕事です。向上心や野心がある人に対しては、「やめとけ」どころか、むしろ積極的におすすめしたい仕事です。

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